この記事は上記のインタビュー動画を元に作成されました。口語文のため一部に読みにくい表現が含まれています。
自然と向き合い人と繋がって生きる
農業+季節の仕事
2008年移住
自然と向き合い人と繋がって生きる
ジビエ解体処理施設経営
2017年移住
ジビエ解体処理施設経営
2017年移住
この記事は上記のインタビュー動画を元に作成されました。口語文のため一部に読みにくい表現が含まれています。
Q1. 移住先に松崎町を選んだ理由を教えてください。
離島に住む経験があって、そちらの暮らしの様式を取り入れたままどこかに暮らせないかなということで、最終的に候補のなかから松崎を選びました。
インタビューに答える関さん
Q2. 現在のお住まいはどうやって探しましたか?
ネットで見ながら検索していたところ、よく行く温泉が近くにあったので、知っているところだ!と、それで一回見て決めましたね。
Q3. 現在どんなお仕事をされていますか?
海の漁師ですね。あとは山の猟師、鹿だったり猪を獲ったりして捌いて販売するということで、ジビエの解体処理施設を去年立ち上げて運営しています。
Q4. 【漁師】のお仕事について教えてください。
元々釣りが大好きで、渓流から海まで全部やるんですけど、海の方の魚も結構釣れますし、松崎の海の魚は水もきれいで良い魚が釣れますので、やっぱり釣るだけでは、ちょっともったいないなと。せっかくこっちに来てるんだし、それもどうにか、暮らしの一部に混ぜ込めないかと、というところで知人に漁協の組合を紹介していただいて、審査してもらって、漁協に入れさせていただいて、そこから魚を卸すということを始めました。
釣り(関さん提供)
Q5. 【猟師】のお仕事について教えてください。
山の猟に最初出会ったのは西表島で、猪を獲って、一番お世話になった人が猟をやっていたので、それで猟に出会ったのですけど、生活スタイルに猟を取り入れたいなと思ったので、こっちに来たときに(狩猟)免許を取ったんですね。海はやっぱり夏場はいいですけど、冬はかなり西風が強く吹くので、冬場は船が出られないことが多いんですよ。山の猟は猟期が冬ですから、自分の時間の使い分けというのもできそうだし、ここで(求めていた暮らしを)やってみようということで始めたんですね。
関さんが獲った鹿と猪
Q6. 実際の田舎暮らしはいかがですか?
ものすごく(理想との)ギャップありましたね。移住って、自分が思い描いていたスローライフと言われているものとは、全く逆だなと。そういう風には感じました。むしろこっちの方が、仕事をするのはちょっと大変かもしれない。
―― 基本、体を動かす系の仕事が多いですよね?
そうですね。肉体労働系は多いですね。山の仕事だったり、海の仕事だったりもそうですけど、リモートで仕事をできる方とかだったら、全然いいかもしれないですけど、だけど基本的にこっちで仕事を探そうってなった場合は、体を動かす系の仕事の方が多いかもしれないですね。
Q7. 移住前後で感じた心身の変化があれば教えてください。
移住前はかなり不規則な生活を送っていて、体調を崩すことも多かったんですけれども、移住して今6年目の年になるんですけど、6年間風邪をひかなかったんですよね。こっちに移住後は、本当に風邪という風邪を一回も引いていない、少し体調崩れたくらいなので、びっくりしました。
Q8. 1週間の過ごし方を教えて下さい。
1週間というか1日のサイクルが最近少し決まってきていて、朝4時半位に起きて、冬場はもうちょっと遅いですけど、起きたら釣りに行って、10時~11時位に戻ってきて、そこから山へ行って、猪や鹿が罠に掛かっていれば、解体処理施設へ捌きに入って、夕方くらいからは楽器を弾きながら、酒のんでというのが、晴れている日とか、海の状況が良い日は、そういう日が続きますね。1週間の内に雨が降ったりすると、道具のメンテナンスだったりとか、あとは、ものづくりとかも好きなので、罠を自分で作ったりとか、あとは、(釣りの)リールを全部バラして、メンテナンスしたりとか、そういった日もあったりしますね。休みっていう休みみたいなものは、特に設けてはいないような感じですね。演奏の依頼があれば、仕掛けた罠をちょっと外して演奏に行ったり、東京の方へ遊びに行ったりしています。1週間の過ごし方となると、かなり偏りがあるんで、1日のサイクルが1週間の内に何日か続くかな?という感じで、日々過ごしていますね。
本番に向けて練習
リールのオーバーホール(関さん提供)
Q9. 松崎に移住をして印象に残っている事があれば教えてください。
ホタルがすごいんですよ。ちょうど今よりちょっと前の時期(5月下旬~6月中旬)位ですけど、家の前に川が流れているんですけど、その川で沢山ホタルが飛ぶんですね。夕方になって歩いていたりすると、本当にちらほらちらほら飛んで、家の網戸にくっついたりするんですよね。それがまた凄くて。
Q10. 松崎の暮らしで何かお困りのことはありますか?
困ったことは、暮らしの中では特段ないですけど強いて言えば、松崎の町中へ飲みに行った時に帰れないっていう位ですかね。
※ご自宅から最寄りの居酒屋まで約6.2㎞(車で10分)
―― 帰りはどうしているんですか?
歩いて帰ります。
※居酒屋から自宅まで約6.2㎞(車で10分、徒歩だと1時間)
Q11. 松崎の魅力を教えて下さい。
自然が豊かっていうのは豊かなんですけど、これだけ山と海が近いというのは、すごい良いところだなって思います。他の土地の半島とかも見たんですけど、海から10㎞のところでアマゴが釣れる渓流があったりとか、すごい鮎が釣れる清流があったりとかっていうのが、やっぱり海から近いところでもそういったところがある、っていうのは魅力的なところの一つだなと思うんですよね。特に釣り人からしたら、私は渓流から海まで釣りをやるので、半径10㎞以内で全てできてしまうという、釣り人にとっては天国かなと思っています。
Q12. 移住を検討されている方に一言アドバイスをお願いします。
スローライフみたいなそのなんかこう、ものすごくゆっくりした生活を目指して来られる方は、本当に金銭的に余裕がある方はそういう風に多分過ごせると思うんですよね。土地柄にしても時間はゆっくり流れていると思うのでいいと思うんですけど、若い方で移住ってなるとやっぱり仕事はどうするの?っていうのが、やっぱ付きまとってくるところだと思うので、それに関して言うと、やっぱり田舎に行ってゆっくり暮らすんだ。っていうのはまずもう少し仕事について、考えを改めていただいた方がいいかもしれないって、自分の中で自分が経験した中では思いましたね。仕事がないとかそういった問題もあるとは思うんですけど、逆に自分で仕事を作れてしまえば本当に自分の思い描いていた、スローライフに近づくことができると思うので、そういった今までの生活様式とは全然違う発想で来ていただいた方が、より田舎暮らしを楽しめると思いますね。
Q13. 人生で大切にされている指針のようなものがあれば教えてください。
単純に毎日楽しくっていうところは思いながら暮らしていますね。松崎町に来てから、松崎町自然はあるけど何もないみたいな、自然しかないみたいな、だけどそれが実は何もないが実は一番何でもあって、そういった中で何もないところだと思っていたけど、すごい楽しいことを発見して、そうやって暮らしていくことは、この町で暮らしていく中で、かなり楽しいことなので、それは続けていきたいなと思っています。自分のモットーに則ってずっと松崎で暮らしていきたいなと思っています。
インタビューに答える関さん