20代

複業

伊東 茉由さん

2020年Uターン

季節を感じ、季節の手仕事を楽しむ

この記事は上記のインタビュー動画を元に作成されました。口語文のため一部に読みにくい表現が含まれています。

Q.1 松崎町へUターンした理由を教えてください。

タイミングでした。

高校から松崎を離れていて、いずれは松崎に戻ってこようと思っていて、大学卒業と結婚・出産があったので、タイミングかなと思って戻ってきました。

インタビューに答える伊東さん

Q.2 大学ではどんなことを学んでいましたか?

いずれ戻ることを考えて地域協働学部を選んだ

高知大学でまちづくりや地域創生とか、そういう言葉が世間で出だした時に私もいずれは松崎に戻ろうと思っていたので、なにか松崎に持って帰られるものがあればと思っていて、地域協働学部というところで高知の地域の皆さんと一緒に活動しながら勉強させてもらっていました。高知の色々な地域に行かせてもらう中で、今所属しているシーベジタブルの代表に出会って、大学以外でも活動させてもらえる場所が得られたことで何か広がったなというのはありますね。

西伊豆の海藻養殖場で生育状況を確認する

Q.3 今どんなお仕事をされていますか?

メインは海藻の陸上・海面養殖のシーベジタブルで他にもいろいろ

海藻の生産をしているシーベジタブルっていうところに所属しているのと、父親の会社さとづくり総合研究所に所属しています。「ゲストハウスイトカワ」という宿のお手伝いと事務もやっていて、週末には「灯火」というおでんの屋台をやっています。他にも、「伊豆松崎田舎暮らしサポート隊」に所属しています。

海藻を引き上げる

Q.4 ゲストハウスイトカワではどんなお仕事をしていますか?

受付けから掃除・お布団の準備など

お客さんが沢山入った後は全部屋入れ替える事もあるので、お布団の掃除やベットメイキングしたり館内の清掃、他にもお客さんが来られた時に松崎の地図をお渡しして、オススメをご紹介していたり、お客さんの対応もしています。

ゲストハウスとその前で営業する屋台「灯」(伊東さん提供)

Q.5 屋台ではどんなお仕事をしていますか?

冬期はおでん、夏場は焼き鳥や干物などをメインに営業

まず買い出しに行って、木曜日から仕込み始めて、土曜日のオープンに向けておでんを仕込んでいます。寒い時期はおでんをやって、夏場は焼き鳥・干物を用意して、土曜日に皆さんが楽しく飲めるように支度をしています。

ゲストハウス前で営業する屋台「灯」には地元の方から観光・移住検討中の方まで様々のお客さんが来られる(伊東さん提供)

Q.6 シーベジタブルではどんなお仕事をしていますか?

海藻シーズンは現場に出て生育状況の確認とWebサイトの更新など

大きく分けて2つあって、今は海藻のシーズン(3月)なので、主に西伊豆の現場に出て、海藻のお世話というか、どれぐらい成長しているのかを見に行ったり、どれぐらい汚れが付いているのかを観察しに行ったり、基本的に地域の人との繋がり役。地元に新しい産業というか、若い人たちも帰ってこられるような仕事を作りたいと思っていたので、そういう個人的な想いもあって、西伊豆の人と一緒にそこに新しい産業を作るぞという思いで一緒に海藻を採っています。他にはシーベジタブルのHPに海藻にまつわるコラムを書いていたり、月に1度メールマガジンを出していて、そのテキストを作ったりとか、そういう家で出来る仕事もやっています。

海上作業

事務作業

Q.7 伊豆まつざき田舎暮らしサポート隊ではどんなことをされていますか?

定期的に東京での相談対応や松崎町の案内など

サポート隊は私みたいに地元の人間や役場の方とか、移住してきた人や、本当に色々な立場で職種もバラバラの人たちが集まっていて、やっていることは文字通り移住相談を受けたりとか、空き家を一緒に見に行ったりとかをしていますが、それだけじゃない。 ただただ移住にはこういう制度を使いますよとか、そういうのだったら多分従来の普通に役場が窓口になって移住を検討されている方の話を聞くという事ができていたと思いますが、それをもっともっと発展させたような、松崎だったらこういう暮らし方ができますよとかそういう暮らし方をしているなら、こういう人を紹介できますよとか、町民だからこそ、何か繋げられるプラットフォームじゃないけれど、移住を検討されている方も最近移住されてきた方も、地元の人も何かそういった人がそういう人たちを、繋げられるような役割を担っています。

サポート隊主催のお花見交流会の様子(サポート隊提供)

Q.8 松崎で子育てするなかで何かお困りのことはありますか?

保育園が午前中だけのときは民間の一時保育がないため困る。

はい。民間の一時保育をしてもらえる場所がないので、保育園だけで預かってもらえる場合もあるんですけど、どうしても何か保育園の行事とかで午前だけでおしまいですよって時に、預けたいなって思っても、両親や祖母に頼まざるを得ないので、どうしても申し訳ないではないけれど、大変な時期なので、何か泣いちゃったりしたらどうしようとか、その辺がプロに見てもらえる場所があったらいいなって思う時はあります。

保育園(伊東さん提供)

Q.9 一週間の過ごし方を教えてください。

海にでたり、天候の悪いときは在宅でできる仕事、その他にも複数のことに関わっています。

平日は主にシーベジタブルの仕事をしています。海に出る日もあれば、在宅でパソコンに向かっている時もありますが、その中で伊豆松崎田舎暮らしサポート隊の定例会に参加したりとか、宿のチェックイン業務や屋台の仕込みも入っています。土日は主に宿の清掃や屋台をオープンするのでその準備をしています。

子どもと近所にある棚田を散歩(伊東さん提供)

Q.10 休日の過ごし方を教えてください。

子どもとゆっくり過ごしている

決まった休みの日は特に設けていないのですが、でもそれは自分がそうしたいからそうしていて、子どもとゆっくり過ごすとかですかね。

花畑を散歩(伊東さん提供)

Q.11 暮らしのなかで大事にされていることがあれば教えてください。

季節を感じ、その時にできる手仕事をする

大事にしたくても、日々に追われてできていない日も多いのですが、季節を感じながら生活したいなと思っています。もうすぐ梅が取れるから、今年も梅ジュースと梅酒を漬けようとか、あとは冬になってきたら柿をもらってきて干し柿を作ったりとか、年末年始は隣の地区にしめ縄が凄い上手なおじいちゃんがいて、そこに習いに行ってしめ縄をこしらえたりとか、季節の手仕事みたいなのが結構好きで、季節を感じている時は幸せだなと思います。

しめ縄作り(伊東さん提供)

Q.12 松崎の暮らしで何かお困りのことはありますか?

周りに若い人が少ない。

若い人が少ないので、一緒に飲み行こうぜみたいな気軽に言える人は本当に少ないです。

屋台に立つ伊東さん(伊東さん提供)

Q.13 松崎の魅力を教えてください。

自然豊かで季節を感じやすいところ

季節を感じやすい。自然も豊かだから、山の色がだんだん変わってきたなとか、ちょっと前だったら山桜で山が点々と白くなるところに、すごい春だなっていうのを感じたりとか、ぱっと見ただけで季節を感じられるっていうところは、いいところだなと思っています。2つ目は地域の距離が近いから、個人的には地域の人と話したりとか、繋がりができていくところが凄い好きなので、お散歩していただけで大きくなったねとか、息子のことを声かけてくれたりとか、そういうのは何かみんな家族みたいで嬉しいですね。

桜並木

Q.14 移住を検討されている方に一言アドバイスをお願いします。

合う人にはすごいしっくりくる場所、それが松崎だと思う。

松崎は、きっと合う人にはすごいしっくりくる場所なんじゃないかなと思っていて、私は元々小さい頃から松崎に住んでいて、一回出てやっぱり松崎だと思って帰ってきているのですが、友達を連れてくると何か落ち着くよねとか、時間がゆっくり感じるとか、松崎の雰囲気を何か気に入ってくれる人って一定数いると思っていて、一回来てみることによって、そういう空気を感じると思うので、一度来てみてもらえたらなと思っています。

最後に、人生で大切にされている指針のようなものがあれば教えてください。

その選択は胸が高鳴るか

大学時代ぐらいから軸にしているところはあるんですけど、だから何をやるにしても、自分の心がワクワクするかどうか、そこで選択を決めていて、もし二つの選択肢があって、どっちもワクワクするなって思ったら、険しい方じゃないけど、大変そうな方を選ぶようにはしていて、それもやっぱり大変なことの方が、その先に得られるものって、多いんじゃないかなって思っています。それも何かが容易くできることよりも、ちょっと頑張らないとできないことの方が、もしそれが最終的にできないという結果だったとしても、そこで自分は頑張ったなっていうところまで頑張れるならば、自分に対してやりきったじゃないけれども、そういう風にちゃんと府に落とせると思うので、指針というのか分かんないですけど、そういう生き方をするように心掛けています。

伊東 茉由

2020年に移住

伊東 茉由 (シーベジタブル+複業)

週末はゲストハウス イトカワ前で屋台を営業しています。ぜひ遊びに来てください!

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