30代

運送業

篠原 肇さん

2014年移住

地元の方も一目置くほど川を知り尽くす

この記事は上記のインタビュー動画を元に作成されました。口語文のため一部に読みにくい表現が含まれています。

Q1. 移住先に松崎町を選んだ理由を教えてください。

子育てのことを考えて

松崎町は僕が結婚した妻がこの松崎が出身で、たまたま(妻が)松崎町に住んでいたというのがまず一つで、妻の実家もここにあるんで、それで子育てをするには一番良いんじゃないかな?というところで、こちらを選びました。

インタビューに答える篠原さん

Q2. 移住前はどんなお仕事をされていましたか?

イベントの設営の仕事で忙しく過ごしていた

大阪でイベントの会場設営をやっていて、例えばお祭りのテントとか、あと国家試験のテーブルとか椅子を何千台何万台と並べたりとか、そういう仕事していました。

Q3. 移住するにあたって苦労した事があれば教えてください。

仕事の選択肢は少ない

来た当初は何をするかっていうのを決めてこなかったので、まず最初に求人を見て、これならできるんじゃないかな?っていうところで、トラックの運送業をまず一番最初にして、その後違うところで営業の仕事を2つぐらいやって、最終的に今なんですけど、また運送業の仕事に収まって、5年続いていますね。そういうところで、やっぱりその何も決めずに来たので、自分がどういう仕事が向いているのかなって、わからなかったところっていうのがすごい大きかって、田舎なんでやっぱりそんなにいっぱい仕事はないので、その辺が大変だったなっていうのは今思えばありますね。

Q4. 移住前後で心境の変化などはありましたか?

今は休みが充実している

心境の変化っていうよりもやっぱり、生活がガラッと変わったなっていうところが大きくて、大阪の時なんかはイベントの設営なんで、朝から晩まで丸1日働いて、それで休みの日はもう疲れて、1日寝ていたりだとかっていう風な生活だったんですけど、こっちだと海も川も山もあるんで、休みの日はもう釣りに行ったりだとか、カニを獲ったりだとかっていうことを、1日やっていますね。

捕まえたモクズガニ

Q5. 移住して印象に残っている出来事はありますか?

最初は驚くことばかり

移住して最初の1ヶ月が一番びっくりすることが多くて、例えば目の前の川でモクズガニのでかいものが獲れたりとか、なんだこのカニって思うような、そんなカニが獲れたりとか、1ヶ月経たない位で、近所の山の猟師さんに、鉄砲の猟に連れて行ってもらったりだとか、大阪じゃ考えられないようなそんな体験を、すごいさせてもらったっていうのが、やっぱり僕の中では、衝撃だったなって思いましたね。

仕掛けたカニ籠を確認する篠原さん

Q6. 休日の過ごし方を教えてください。

季節ごとにフィールドを変える

休日の過ごし方はですね。1年通してスケジュールというのがあって、僕の1年の始まりというのは3月1日で、これが川の漁解禁ということで、アマゴを釣ることができるようになるというところで、3月1日からアマゴ釣りに行って、5月になるとですね、青物(青魚)が回ってくるので、海の方にルアーを投げに行って、8月になるとアユの餌釣りができるようなるので、アユを釣って9月になるとモクズガニが(海から川へ)降りてくるんで、カニ籠で獲って10月はですね、シカやイノシシの狩猟期間になってくるんで、罠でそういうのを獲って、1年が終わる感じなんですけど、1年通してやっているのが、エビとか魚を網ですくって獲ったりだとか、あと水槽の管理ですね。コケを取ったりだとか、ゴミを掃除したりっていうのを空いた時間にやって子供と釣りに行ったりだとか、川で遊んだりしてますね。

Q7. 捕まえた生き物はどうされていますか?

自宅の大きな水槽は観光客も立ち寄る水族館に

基本的に川の生き物であれば、水槽があるんでそこに生かして、好きな時に食べるようにしています。僕にしてみたら生簀なんですけど、よく観光客の方が、家の前を通って「なんだこれ?」っていう風な感じで、水槽を見に来られる方が多いので、水族館としても管理させてもらってます。

水槽のために地下水を引いた

モクズガニ

Q8. 暮らしのなかで大事にされていることがあれば教えてください。

まずはやってみる

やりたいことをやるっていうとこで、大阪の時は、こんな山もこんな綺麗な川も海も無かったので、休みの日なんか本当に寝てばっかりだったりとか、映画を見たりだとか、部屋に閉じこもってばっかりだったんですけど、こういう環境があるんで、何でもやりたいことはできるんで、これやりたいなって思ったら、試しにやってみる。そこから続けて、引き続きやりたいなって思ったらそのままやっていって、極めていきたいなっていう風に思ってますね。

スッポンを見せるために捕まえる

生態系の頂点に捕えられたスッポン

スッポンの逆襲に遭う生態系の頂点

Q9. 松崎の暮らしで何かお困りのことはありますか?

移住当初は仕事をどうしようか

今は無いですね。最初の方は、どういう仕事しようかなっていうのはあったんですけど、9年も経って落ち着いたところもあるんで、今のところは不便さも特に感じないですね。

Q10. 篠原さんから見た松崎の魅力はどんなところにありますか?

豊かな自然を満喫

山・川・海っていうのがあって、こんな綺麗な山も川の海も(他所に)なくてですね、やりたいなって思うことが何でもできてしまうっていうところが魅力で、大阪の時から考えると、やりたいことができるっていうのは、一つの贅沢だと思うんで、そこが一番の魅力かなと思っています。僕みたいな人間からしたらすごい天国みたいな場所なんでそう思いますね。

Q11. 移住を検討されている方に一言アドバイスをお願いします。

暮らしを成り立たせた先にやりたいことができる

やりたいことをやるには仕事だったり、生活をしっかりしないといけないので、その辺のビジョンっていうのを、持ってこないと生活が苦しくなって、本当はやりたかったことができなくなったりという面が出てくるんで、どういう風に生活していくかっていうところを、しっかり考えてから来られる方がいいかなと思っていますね。こっちに来てどういう仕事して、どういう風な生活をするかっていう、ちゃんとしたビジョンがないと、やっぱり生活が苦しくなってしまったら、ここでも楽しめないんで、ビジョンをしっかり持ってくるっていうのが、一番大事かなと思います。

Q12. 人生で大切にされている指針のようなものがあれば教えてください。

「楽しく」を意識して暮らす

「楽しく生きたい」というのが、一番かなと思ってて、みんなそうだと思うんですけど、ただ楽しく生きてられる人って、なかなかいてないなとは思うんですね。僕がそうだったんで、大阪の時って休みの日は寝てばっかりだとか、1日中部屋の中に居てたりだとかしてたんで、ここだとやっぱり一日中外で釣り行ったりだとか、何か獲ったりだとかっていうことができるっていうのが、なかなかできないことなんで、ずっと楽しんでいられる、そういう生活が送れるのはすごい贅沢なことで、すごいかけがえのないことだと思うんで、それが続けていけるように、生活も守りつつ趣味も楽しみつつやっていきたいなって思っています。

釣りをする篠原さん

篠原 肇

2014年に移住

篠原 肇 (運送業)

山・川・海を全力で楽しめるのが松崎。

TOP
TOP