40代

ミュージシャンとデザイナー

木原 佐知子さん・健児さん

2022年移住

文化の違いを素直に楽しみ、住む人や歴史に敬意を持つ

この記事は上記のインタビュー動画を元に作成されました。口語文のため一部に読みにくい表現が含まれています。

Q1. 松崎ではどんなお仕事をしていますか?

デザイナー、プログラマーの顔を持つミュージシャン

健児さん:職業は音楽とWebの仕事をやっています。

佐知子さん:私は今までデザインの仕事をずっとしてきたんですけど、移住のタイミングでそれは1回ちょっとお休みして。今自分たちで家を建てようとしているので、その家作りに専念しています。

木原夫妻インタビューに応えているように見えるポーズをお願いしたところ、なぜか「ヤー(ダチョウ俱楽部)」になってしまった木原さん

Q2. 松崎町へ移住した経緯を教えてください。

セルフビルドできる土地を探していた

佐知子さん:まず自分たちで家を建てたいっていうのが最初にあって、それで移住先をずっと探してたんですけど、その条件として、せっかく自分たちで家を建てるなら、海が見えるっていうのと、あと、隣家がないっていうのが一番の絶対条件で。あとは自分たちがずっと素潜りが好きで、そのスキンダイビングができる海があるっていうのが条件で探して、たまたま巡り合えた土地が松崎町だったっていう感じです。

Q3. 町を選んだ「決め手となった出来事や魅力」があれば教えてください。

訪れるうちに親しくなって

佐知子さん:何回か土地を探すのに松崎町へ見に来た時に道におばあちゃんたちがいて、お喋りしたりとかその雰囲気がすごく良くて、そのおばあちゃんたちと仲良くできたらいいなと思って、通ううちにちょっとずつ仲良くなっていって、ここにしようかっていう感じで。

木原さん仲良くなった地元の方から“茅ぼっち”の作り方を教わる

Q4. 移住前はどんな暮らしをイメージしていましたか?

環境負荷を考え手仕事を大切にした暮らし

健児さん:まずは家づくりをして、その後の展望になるんですけど、なるべく自給できるような形でエネルギーとか野菜とかも作って、自分たちでもなるべく自給して、生活できるような暮らしをしたいなっていう風に思っています。

木原さん稲刈りする健児さん

Q5. 実際に移住してみて、その暮らしは実現できていますか?

仮住まいで絶賛練習中

佐知子さん:今まだ家を建てている途中で、今の仮住まいでそれをちょっと練習しているような感じで、実現っていうとこまでやってないけど、ちょっとずつ実験している感じです。

木原さん稲を束ねる佐知子さん

Q6. 移住前に⼼配だったことはありましたか?

伊豆半島に親戚・友人・知人が一人として存在せず

佐知子さん:伊豆に決めた時に伊豆半島に誰も友達がいなかったので、親戚も友達も誰も知り合いがいなかったので、それがちょっと心配だったんですけど、どういうコミュニティがあるのかとかそういうのも全然知らなかったし、でもなんかそれを移住前にいろんな人に言ってたら、伊豆に友達がいるよっていう人を紹介してくれたりとかしてくれて、それのおかげで今ちょっとずつ友達が増えてきて心配はなくなりました。

Q7. 現在のお住まいはどうやって見つけましたか?

地元の方々と一緒に活動するなかで紹介

健児さん:棚田のオーナー制度に今入ってまして、畔塗りの作業で来た時に石部集落で石部区内で探しているっていうのを、その保存会(石部棚田保存会)の方にお聞きしたら「あるよ。」っていう形でもう保存会の人づてですね。で紹介していただいてそこに決めました。

木原さん稲を運ぶ

木原さんはざ掛けする

Q8. 移住の準備で大変だったことがあれば教えてください。

まずは片付けから

佐知子さん:紹介してもらった家が築100年以上の古民家だったので、それなりに古くて、物もたくさんあるというような状態だったので、片付けから始まり、修繕が今も引き続き直すところがいっぱいあるんですけど、そういうのがあったりするのが大変でした。

木原夫妻インタビューに応える木原さん

Q9. 移住後の暮らしで最も満足している点を教えていただけますか?

豊かな自然と人の優しさ

健児さん:自然がすごい豊かで、作物とかもいっぱいありますし、そこはすごい良かったなって思いますね。海もあって。

佐知子さん:とにかく豊か。いろんなものが豊かにある、

お二人:自然も人もみんな優しいしね。すごい良くしてくださって。

Q10.暮らしのなかで大切にしていることを教えていただけますか?

何にでも興味を持って面白がり、常に敬意を持って接する

佐知子さん:(神奈川県の)葉山に住んでいる時から感じてたことなんですけど、その土地に対して長く暮らしている人が、大切に守ってきた土地だから、それに対してちゃんと「敬意」は持とうっていう風にはずっと思ってて、こっちに来てからもそれはもっと大切なことだなと思って、それを持っていろんな人と接すれば、大変なことも受け入れられるというか、当然のこととして接することができるのかなっていう風に思っています。

健児さん:敬意を持つことは本当大切だなって。あと興味も持つこともね。そこの町の文化にすごい興味を持って接するってことも。すごい大切だなと思います。無関心よりも。

佐知子さん:今私たちは石部なので、棚田がどういうものなのかっていうのとか、歴史とか、その町自体もどういう暮らしをしてきたのかっていうのを、今知るのがすごく面白いんですよね。

Q11. お住まいの地区で何か活動していることはありますか?

プロを招き石垣修復のワークショップを開催

佐知子さん:崩れたまんまの箇所がたくさんあって、人手不足だったりとか、やっぱり今の現代の工法の方が簡単だったりとか、そういうのでコンクリートに景色が変わってっちゃうのは、やっぱすごいもったいないなと思って、そういう意味でワークショップを開催して、修復ができる人が増えたらいいなっていうのもあるし、単純に景観を守りたいっていうのでやりました。

石垣修復ワークショップ
ワークショップの様子

石垣修復ワークショップ修復された石垣

Q12. これから挑戦してみたいことはありますか?

心躍ることが多くあまり進まない家づくり

佐知子さん:家作りがまず挑戦です。最大の挑戦ですね。移住して1年経ちましたが、とにかく興味をそそられることが沢山ありすぎてなかなか進まないんです。でも頑張りたいと思います。

健児さん:田舎は特に忙しいからね。

佐知子さん:忙しいですね田舎って。やることがいっぱい。

Q13. 移住を検討されている⽅へメッセージをお願いします。

興味を持ち積極的に関わる

健児さん:まずは興味を持つことですかね。いろんなことに。

佐知子さん:何でも興味を持って・・・

聞き手:積極的な姿勢が重要ってことですか?

健児さん:そうですね。

木原夫妻インタビューに応える木原さん

Q14. 人生で大切にされている指針のようなものがあれば教えてください。

違いを楽しむ。吾唯足知。

佐知子さん:楽しむことと、何でも面白がること。私たちは埼玉出身なんですけど、カルチャーが全然違いすぎて、東京の郊外の暮らしと、私は特にマンション育ちだったし、こっちに来て田舎暮しっていうのと、比べるとかでもなくて、その違いが今すごい面白くてしょうがなくて、何でも違いを面白がると、すごく楽しいなって人生が。

健児さん:足るを知る。っていう事ですね。不足している部分をどうにかして補うとかじゃなくて、そのまんま今の状態を、すごい幸せに感じるかどうかっていうことが、すごい重要な大切にしていることですかね。

木原 佐知子さん・健児さん

2022年に移住

木原 佐知子さん・健児さん (ミュージシャンとデザイナー)

ぜひ興味を持ち積極的に関わってみてください。

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