神 健一さん

東京にある広告代理店の営業としてクライアントさまのブランディングやマーケティング、社員教育などのお手伝いをしていました。

会社は辞めたのですが、現在は東京の仕事をしつつ、個人事業主としてこれから松崎町で起業をするつもりです。「豊かな自然と共に暮らす」という事をテーマに、都会と地域をつなぐ仕事ができればと考えています。また、有機農業もこじんまりですが、チャレンジできればと考えています。
それから縁があって、下田市をはじめとした伊豆への移住相談などをしているNPO法人伊豆in賀茂６に参加しています。

都心で生まれ、都心で育ちましたが、40歳を過ぎて残りの人生をどう生きていくか考えた結果、自然豊かな場所で暮らし、地域のために働こう。という結論に至ったのがきっかけです。

問題はありませんでしたが一番大変だったのは、住む場所を探すことでした。
実際の家の状態だけでなく、周りの環境や町の雰囲気など、行ってみないと分からないことが多かったです。町なかは全く問題ありませんが少し外れるとwifiや携帯の環境がまだ整っていなかったりします。

とにかく家から豊かな自然を感じられる場所という点を重視しました。結果、山の中の素敵な場所を見つけることができました。

河津町、下田市、南伊豆町、松崎町の範囲で物件を探しはじめたのですが、自分の気に入った物件が松崎にあったからです。松崎町は海も山もあり、うるさくなく奥ゆかしい雰囲気がとても気に入りました。

気づいたという事ではないのですが、あらためて都会に住んでいた時には目に入ってこなかった日本の美しい自然の風景に毎日癒されています。日本にはこんな素晴らしい自然があるのだなと肌身をもって実感しています。

移住前は相当不便な場所に暮らすんだという覚悟をしていましたが、いざ来てみたら全く不便ではなく、地域のみなさんはとても親切ですし、とてもリラックスして過ごしています。
この豊かな自然を実感したことで、その豊かな自然や文化を発展的に継承していくことや、都会の皆さんにそれを感じていただけるようなことを、公私にわたってできればいいなとより強く思うようになりました。

特にありません。強いて言うと、夜に車のガソリンがなくなりそうになった時、ガソリンスタンドがどこも閉まっていた時にドキドキしたくらいです。（笑）

プライベートでは、山も海も楽しみ、自分の家で新鮮な野菜や果実を育てながら、たまに遊びに来る友人たちに、それらを振舞えるような暮らしが理想です。仕事は松崎での仕事、伊豆での仕事、都会との仕事をバランスよくできるといいなと思っています。

まずは、自分が理想とする５年後10年後、移住した後の暮らしをたくさん想像してみることをお勧めします。夢が膨らみ、とても楽しい時間が過ごせると思います。
そうすると「あれはどうだんだろう？」「これはどうなっているのかな？」という疑問も同時に沸くはずなので、それをひとつひとつ書き出してみて、これはゆずれない、これは妥協できると潰しこんでいくと、移住がどんどん現実味を帯びていくと思います。実際に感じたければ伊豆に来てみて、分らなければ地域の人に聞く。みなさん親切なので丁寧に教えてくれます。僕もそうでしたが、移住を考え、実行に移すのは時間や労力、手間はかかります。ただし、その先にはかけがえのないことが待っていますので、どうぞ検討の段階から楽しんでください。