20代

会社員→地域おこし協力隊

宇野 満里加さん

2021年03月移住

「電車がない」ことは魅力の一つ

この記事は上記のインタビュー動画を元に作成されました。口語文のため一部に読みにくい表現が含まれています。

Q.1 移住先に松崎町を選んだ理由を教えてください。

自然豊かで電車がないところ

前職は東京の会社に勤めていたんですけど、移住先を探していて山・川・海が全部あって、電車がないところを探してた時に松崎町がヒットしました。

宇野 満里加インタビューに答える宇野さん

Q.2 電車がない場所を選んだ理由は?

気になる物件があればすぐ見に行く

うるさいじゃないですか線路の音が(笑)
うるさいっていうのと、(松崎町なら)結構不便で昔ながらの生活が残っているかなとは思っていました。

Q.3 現在のお住まいはどうやって探しましたか?

役場職員が知り合いを紹介してくれた

古民家で住んでみたいというのを思っていて、それを地域おこしの時の面接の時に面接官へ伝えていたので、そこで当時の深澤課長(現松崎町長)が「古民家この人が持っているから」という風に、何軒か紹介してくださって、今はその紹介してもらった知り合いの賃貸に住んでいます。

宇野 満里加今日の職場へ向かう

Q.4 移住に関して大変だったことはありますか?

家探し以外はスムーズに

大変だったこと・・・思い浮かばないですね。家探しは難しかったかもしれないです。どこに住もうというのは悩んだんですけど、あとはそんなに(苦労しません)でした。
近所の人が「私が面倒を見てやるから」とみんな言ってくれたから全然(大丈夫)。

宇野 満里加チェーンソーで伐る

Q.5 移住前のお仕事について教えてください。

Webマーケターとしてせかせか働いていた

東京のITベンチャーでWebマーケターとして働いていました。美容の求人メディアを扱っていたんですけど、転職サイトみたいな形で扱っていて、そこに来る求職者の方々をどれだけ増やすかというのと、そのサイトを通じて採用される求職者の数を追ってサイトの構築とかをしていました。

木を伐る

倒すためにくさびを打ち込む

Q.6 松崎町ではどんなお仕事をされていますか?

仕事とプライベートが充実

松崎町では地域おこし協力隊で、農林業の振興というミッションを貰っているんですけど、丸高ティーティー株式会社の農林事業部に派遣されておりまして、そこで林業と柑橘農業、それから(プライベートで)木工と環境教育を行っています。

伐った木を測る

Q.7 林業の働く環境について教えてください。

たくさん資格を取って今では重機も操る

昔はやっぱり重労働だったと思うんですけど、今は重機とかもありますし、チェーンソーもバッテリーチェーンソーと言って、エンジンを引かなくていいタイプのチェーンソーもあるので、女性がすごく働きやすい現場にはなっているなと思います。1年目はもう、資格(重機やチェーンソー等の免許)の為に、土日を費やしたと言っても過言ではないくらい、資格という資格を取りに行きました。

慣れた手つきで操作する

器用に重機を操作して木を積み重ねる

Q.8 作業中に心掛けていることはありますか?

「よろしくな」と木にそっと語り掛ける

安全第一っていうのはいつも心掛けています。「教えていただいたことを守っていれば安全」というのはすごく信頼があるので、教えていただいたことを守ってやるというのと、周りを見るというのと
安全とはあまり関係ないかもしれないですけど、木を伐るときは絶対に木に触って「よろしくな」みたいな感じで取り組んでいます。

倒す方向を確認する

Q.9 やりがいや辛かったことがあれば教えてください。

伐るだけではなく植林して次世代へバトンを繋げる

やっぱり山が明るくなるというのが、大きいかなと思います。自分が伐って倒したら、そこに光が入るのでそれが目に見えて分かりますし、あとは心持ちかもしれないですけど、全部更新(皆伐)する時とか木を伐って、その後植林して次世代に残すみたいな。バトンを繋ぐというのは、自分的にやりがいかなと思います。

辛いことに関してはやっぱり体力仕事もあるので、伐倒が続いた時とかは、きつかったりしますね。

Q.10 柑橘農業ではどんなお仕事をされていますか?

ポンカンを育てるところから発送まで

柑橘農家としては、丸高はポンカンを育てているのですが、そのポンカンの夏場は草刈りだったり獣害対策だったりをして、冬場は収穫、それから発送作業全般を担当しています。

ポンカンの収穫

収穫後はしばらく熟成させる

規格サイズかチェック

事務作業のときは横にポンカン

Q.11 地域おこし協力隊として(仕事以外で)地域に関わっていることはありますか?

まちづくりプロジェクトに携わる

2030松崎プロジェクトというまちづくりプロジェクトに携わっています。2030年の松崎に向けて町民全員(中高生含めて)で、「こういう2030年にしたいよね」という風な活動を行っています。
そこにはいくつかゴールがあって、私が所属しているのはそのゴールのうちの一つ、「地域資源の活性化」というチームに所属して活動を行っています。

Q.12 地域資源の活性化とは具体的にどのような活動でしょうか。

講師として高校生たちと関わる

そこで具体的にしている事は、所属チームの役割として、地域資源とそれを使いたい人たちを繋げる役割でありたいと思っているので、その仕組み構築を今考案しているのと、神社を地域の人たちが一人で整備を頑張っているようなところに一緒に整備を今後やっていきたいと思っています。
加えて今は高校生が西豆学という授業を行っているのですが、その西豆学に2030松崎が関わっていまして、そこのゲスト講師というか、2030の出張講師の1人として携わっています。

まつざき2030プロジェクトで講師を務める

Q.13 地域おこし協力隊の魅力を教えてください。

たくさん声を掛けられるのでありがたい。

いろんな人が声をかけてくれるというのはある気がします。町の人たちの中でも「地域おこし協力隊って何をやってるんだろう?」と思っている方もいるかもしれませんが、知ってくださっている方とかは、「新しく地域おこしできた子なんだね!今度こんなイベントあるよ」とか、いろんな声をかけていただけるというのは非常にありがたい。

Q.14 地域おこし協力隊として不満や要望はありますか?

相談に乗ってくれる良い環境

私はあまりないですけど、何か思った時に(相談)言ったらすごい快く聞いてくださって。

Q.15 1週間の過ごし方を教えてください。

平日は協力隊として、土日は環境教育のために活動

今の1週間の過ごし方になるのですが、基本月曜日から金曜日までは、丸高にお世話になっていて、林業とか柑橘農業を行っています。土日は将来「環境教育」を主にやっていきたいと思っているので、その環境教育の勉強というか、修行みたいなのを自分で行ったりしています。伊豆市の方にお世話になっている団体があるので、そこで色々学んでいます。

伐り方を教える

Q.16 休日の過ごし方を教えてください。

猫との散歩が楽しい

休日は地域の方々のイベントとかに参加するか、環境教育の勉強をするか猫とゆったりするかです。

猫と散歩

Q.17 環境教育とは?

自然から学んだことをおすそ分け

環境教育と言うと本当いろんな捉え方があると思うんですけど、私が行いたい事としては、今自然との関わりっていうのが、子供とか大人も含めてですが薄くなっている中で、自然から学べる事とか、豊かさを感じる事はすごく多いと思っているんです。そういう豊かさの提供というか、豊かさがあるんだよっていうのを伝える。押し売りじゃなくて紹介みたいな、ちょっとお裾分けみたいなのをやっていきたいなと思っています。

高校生にチェーンソーの使い方を教える宇野さん

Q.18 移住前後で心身の変化があれば教えてください。

人間社会タイムではない自然が中心の時間

感じる時間がすごくゆったりになったなとは思います。すごくやっぱせかせか生きていたのでその人間社会タイムから、森林の中入って「あーゆらゆら木が揺れてるなー」みたいな、ちょっとゆったりした時間の流れになったなっていう風に感じています。

Q.19 松崎の魅力を3つ教えてください。

暮らしやすい

自然が豊か、夕日が綺麗、人が温かい。

Q.20 移住や地域おこし協力隊を検討されている方に一言。

とにかく行動

とりあえず行ってみたらいいと思います。
こんなことでいいんでしょうか(笑)

Q.21 人生で大切にされている指針のようなものがあれば教えてください。

自分の人生を愛せるような選択を

私の座右の銘になるんですけど。
なんかめっちゃ恥ずかしいですね。
私の座右の銘は、“Love the life you live. Live the life you love.”

いつも言い聞かせているんですけど、「自分はこれがいい、自分の人生を愛せるような選択をしよう」というのはいつも心がけています。

猫と散歩

宇野 満里加

2021年に移住

宇野 満里加 (地域おこし協力隊)

徳島県出身。都内ITベンチャーでWebマーケターとして従事。2021年3月より地域おこし協力隊として丸高ティーティー株式会社へ配属。

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